別に最近に限ったことではないし、ハンドメイド界隈だけの話でもないんですが、「パクられ」問題みたいなの、結構あるんですね。twitterで回ってくる度に思います。

　この手の話題になると、私自身はいつも考えてしまいます。私の作る物で、オリジナリティを問える物はあるのだろうか、と。

　私が作るものは、基本的にデザインが同じ物ばかりです。浴衣然り、シュシュ然り、折鶴ピアス然り。布の色や柄が変わるだけで、形や作り方そのものは変わりません。折鶴ピアスにしても、元の紙が変わるだけで形は同じです。パーツとの組み合わせに多少のヴァリエーションはあるものの、オリジナリティと呼ぶには程遠いと思っています。
　布も紙もパーツも、それらが市販品である以上誰でも作れるものであって、そこからオリジナリティというのは、生み出せないとは言いませんが生み出しにくいというのが私の考えです。

　そのせいもあってか、イベント会場でよく作り方を訊かれますが、躊躇なく答えます。折鶴なんて誰でも折れるし、固め方だって特別なことは何もありません。道具は100円ショップで手に入ります。

　私が作るもので「私でなければ作れない物」なんて、何一つないと思っています。

　私はたぶん、クリエイターでもデザイナーでもなく、むしろ気質としては職人に近いんだと思います。あ、でも技術を売ってるわけではないので、職人とも違うのかな、まぁ言ってみればまさにお針子。折り紙をやる時は折り子？　ものを作ってはいますが、創作しているわけではありません。なので、模倣対策も取らないし、必要ないと思っています。

　ただ、もし他の人に少しでも「これだけは負けない！」というものがあるとすれば、それはシュシュや折り紙パーツの種類と数の多さだと思います。いや、金に飽かせてるわけじゃないですよ？（^^;）　ただ、見かけるとついつい買ってしまう癖、というよりむしろもう病気のようなものですが、そんなこんなで集めた布や紙の量は、誰でも真似できるものではないと思っています。…自慢するところがちょっと違うかも？（^^;）
　そして、それだけのものを延々と作り続けることのできる根気のようなもの、かな。同じデザインなのに、布の柄が変わっただけで別物として楽しんで縫えてしまうちょっと安易な精神構造こそが、私にとってのオリジナリティなんじゃないかと思っています。

　…まぁ、そんなことをつらつらと思ってみました今日この頃、って感じ★

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