いやぁ、久々にデカいトラブルに見舞われました。ぶっちゃけ、家に帰れてませんからね！（＞＜）

　そもそも、先週末に扇寿さんや聖さんと待ち合わせをしていたのに、残業で大幅に遅れて到着した時点で結構大変だったんだけどね。
　実家で法事があったので、土曜日午前中の飛行機で実家に。翌日の法事終了まで滞りなく終わって…、あ、お坊さんが予定忘れてて時間になっても来なくて、電話したら「あら！　今日じゃったかいの！？」と慌てて飛んできたというハプニングはあったけど（^^;）。

　でも、本当のハプニングはここからだった…。

　19:35に大分を出発し、21:00に羽田空港着の便に余裕で乗ることができて、さぁいよいよ羽田上空という場所に着いた、までは良かったのだけど。そこから何だかうろうろと上空を旋回している。ちょうど座席前のスクリーンに航空軌跡が映ってるんだけど、何かふらふらしてるんですよ。んでもって、到着予定時刻がどんどん遅くなっていく。

　機長の説明では、上空の風が強くて航路が混雑しており、着陸の順番待ちのため遅れているとのこと。まぁ仕方ないよね、と思っていたら、20分ほどしたところで「お待たせしました、これより15分後に着陸態勢に入ります」とアナウンス。

　ところが。一度は羽田に向かった機種が、房総沖に東に向かい、また旋回して西に向かったりしている。あれ？　何だこの酔っ払いみたいなふらふらした軌跡は。スマホ機内モードだからこの軌跡撮影しちゃおっかな、なんて思っていたところに画面が切り替わり、放送。

「上空の風が収まるまで旋回していましたが、燃料が限界となったため、気象状況に問題のない最寄りの空港である関西国際空港に着陸します」

　…は？　この時点で時間は既に22:00過ぎ。これは、まさか大阪から帰れって話なのか？とちょっと愕然とすると共に、最寄りが大阪て、とちょっとしたスケールの大きさにちょっと感心してしまう。
　そういえば離陸の時、近所にいた集団が「何か友達がTwitterで呟いてたけど、福岡空港に降りられなくて釜山に降りたんだって。ていうか最寄が釜山ってどうよ、パスポートとかどうすんの」なんて話をしていたのを思い出し、こっちは大阪かぁ、まだ国内なだけマシかも、と思ってしまったり。

　23時過ぎ、関西国際空港到着。一時的に機内の電波が使えるようになったので、一応実家と会社の上司に状況を連絡。Twitterで呟いたところ、扇寿さんが反応してくれて嬉しかった（＞＜）。だって乗客はたくさんいるけど私自身は一人ぼっちで、たまたま隣になった人はすごい仏頂面のおじさんだったから雑談する雰囲気でもなかったんだもの（^^;）。

　自分の乗った飛行機より前に８便ほど同じ状況で緊急避難していて、空港内は人がごった返している、通常の駐機場から離れたところに着陸しているが混雑のため送迎バスも手配できないということで、全員機内待機。待機はいいけど、これからどうなるんだろうと思っていると、羽田の天気が回復したとかで燃料を補給して再度離陸することが放送される。ただ、他の機体も同じように給油待ちなので、給油の終了がいつになるかはわからないとのこと。

　この時点で「東京に帰れるんなら、まぁいいか」みたいな雰囲気が全体に流れてて、ま、仕方ないから待ちましょうか、みたいな感じ。CAさんに問い合わせてる人もいたけど、詰め寄る感じじゃなかったかな。
　前に座ってた集団が学生同士のグループ旅行だったみたいで、女の子がチョコレートを回して、もらった男の子が「すげぇ、今までのどんなバレンタインより嬉しい！」とか話してたのがちょっと微笑ましかった。学生気分のお気楽発言って、こういう時に有効だよね（*
＾.＾*)

　0:12、給油開始。CAさんたちも今度は離陸の準備を始めたりでちょっとそわそわした感じ。客席もちょっとざわざわしてたけど、関空にくる時の不安のあるざわざわじゃなくて「やっとおうちに帰れるんだ」という安堵感の混じったざわざわ感でした。
　0:23、給油終了。いよいよ２度目の離陸。この時点で既に5時間くらい座ったままなので、ちょっとお尻が痛い（^^;）。
　1:29、羽田到着。窓側の席だったので地上の明かりが見えました。東京ではまぁ当たり前なんですが、こんな時間でも明かりは煌々としていて、無闇に嬉しくなりました。羽田に着陸しても前に着陸した機体の乗客がいたりするので、10分ほど機内待機。もうこの頃には安堵のためか談笑する声も聞こえ、例の集団は「今回の旅行、絶対忘れないよね」「いっそ感動したもん」「あのまますんなり羽田について別れてたらちょっと淋しかったよね」「想い出増えたよね」なんて話していました。

　1:44、アナウンスの後無事機外へ。飛行機を出る時、CAの方々がみなさん実に済まなさそうな表情をして謝ってらっしゃるので、「お疲れ様でした」と一声かけたところ、本当に泣きそうな表情で「ありがとうございます！」って頭下げてくれたのがすごく印象的でした。だって、危ない橋を渡るより安全に送り届けてくれたわけだしさ。しばらく前にTVで見たハイジャックの事件なんかも頭の隅に過ったりして、とにかく無事に東京に着いただけで何よりでした。

　…とは言え。更に問題はここからで、当然交通機関はすべて終了しているし、タクシーは鬼のような行列。どうしたものかと思ってよく見ると、毛布を被って寝転がってる人がいる。在庫の毛布がどんどん運ばれて来て、あ、ここで始発待ちってことかぁと思い、１枚もらいました。一応座席１席見つけたのでそこに落ち着いて毛布を被る。その間にも、沖縄便や大阪便がまだ到着してて、人がどんどん増えていく（^^;）。館内の暖房もそのままにしてくれていたので、寒くはありませんでした。

　5:23発の羽田空港始発は、結構な混雑でしたww　一応座れるくらいではあったけど。家に帰るとほとんど休めないので、今回は途中のネカフェに寄って１時間ほど仮眠して出社。結局家に帰りついたのは月曜日の夜でした。

　こんなに大変だったのにあまりニュースになってないってことは、もしかしてよくあることなのかしら。まぁ台風の時期に次いで、今は春一番とかで突風の多い時期だからねぇ。あの学生集団じゃないけど、思い出が一つ増えました。つか、わし飛行機トラブルに遭う確率が高い気がするんだよね～、羽田全面ストップにも遭遇したし、台風で飛行機飛ばなかったこともあったし。まぁ、その辺はまた機会があれば語らせてくださいな。

　今回ちょっと残念だったのは、酔っ払いだったみたいな軌跡の写真、撮り損ねたことかな（^^;）。ちょっと不安を煽るような写真なので、まぁUPはちょっと控えるかもだけど、身内に見せるには良いネタだったんじゃないかと。残念。

[2回]